前衛メロディックプログレユニット・キクラテメンシス

キクラテメンシス公式ブログ
by cichla
復活ライブのレポートが届きました!
【宙を舞うハチドリの如きFlute、屈強変拍子リズム、加えてGtが魅せる幅と深みに】
 2016.7.9 吉祥寺シルバーエレファント Report by M.Shimizu
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CICLA TEMENSIS(キクラテメンシス:通称「キクラ」)を最後に観たのはいつだっただろう。最初に観たのは2010年。シルエレでのQUIとキキオンとのFlute対決だからもう6年経つんだね。

フロントの深沢晴奈さん(Flute)がJazz-Artistとしての活動をNYに移しキクラの活動は中断。。。そう約4年ぶりなのかな、、この間「国分巧プロジェクト」や”東西遠距離恋愛BAND”たる「Enciphers & Deciphers」でキクラの曲(国分オリジナル)が演奏されるのを観てはいたものの、キクラ本来の編成への想いは募り、LIVEを本当に本当に待望していた。

だから今年初めに新生キクラの活動がインフォされ、それもFluteにかずみんこと鈴木和美さん(内核の波、鵺、ニューアクション、FOCUSカバーバンド「FORTATSU」まで幅広く活動)の加入を知ったとき、驚きと期待で一気に一杯になった。
LIVEはいきなりキクラ代表曲の一つ「The Ruin」から。冒頭の幻想的なイントロからFluteが空間を。。。おや、その音の主は舞台から遥か、客席の更に後方。 フレーズを吹き終わっていざ舞台に。余りにも心憎い新フロント登場劇。
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ストイックでCOOLなリズム。じわじわと湧き上がる昂奮。そして新フロントのかずみんのFluteはこの難しいフレーズ、理不尽なるユニゾン(ベース、フルート、同期音源)を含む難曲を難なく吹いて。堂々たる存在感。そしてこのユニークな曲と音は大好きなスペインの「GOTIC」を思わせる。最高だ。曲が終わり、鳴りやまない拍手は本当にこのBANDが待たれていたかの証拠。

続く「Frozen Wave」無調的なフルートのイントロに導かれ、同期音源と強烈なべースリフ。一転、軽やかに駆け抜けるようなリズムと舞うようなフルート。そして畳かけるようにキメ。かずみんのプレイは特にその音色が大好きなのだが、リズムの切れと一つひとつのフレーズに込めた「念」、「ニュアンス」の素晴らしきは類を見ない。中間部での国分さんの見事なBassソロといい、見どころ聴きどころ満載。運動量尋常でなくこの曲の尺は7分足らず。勢い情報量、集中力ハンパない。
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キクラは既に2枚のアルバムを出しているが、既存曲にとどまらず3曲目は新曲を出してきた。ミニマルなシンセ系同期音源のイントロのリズムがそのまま曲の表情をキープしたままに。タイトルの「Puppets~人形と道化師~」そのままに、ややコミカルで、本当に人形がぎこちなくも愛らしく動いているさまのような曲想。

個々のプレイがどうのというよりも、いろんなフレーズ、マテリアル、断片から構成されたこの曲に向け一斉にテクニックを駆使して臨む3人。複雑に入り組む各パートがある種トリッキーに繋がれ、とにかく痛快で楽しい。Bassの力強さとフレーズが心地よく耳に残る。これは是非また聴きたい曲だ。ゲーム音楽的な面白さもあるので、その筋のファンにもウケるのではないだろうか。
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さて後半からはゲストにギタリスト加藤裕幸氏を迎えてカルテットでの演奏になった。④は「Doors」。事前情報チェック不十分でギター加入を知らなったので、一体どうなるのだろうか?と思っていたが、さすがに国分さんが目をつけただけあって、普通のロック系ギタリストにはない感性(ややJAZZ、フリー寄り)を持つ加藤氏はBANDの音との親和性が良く、ゆったりとしたテンポの曲で目立たぬながらの刻みとパワーコードでの厚み、そしてメランコリックな美メロでのかずみんとのハモりが心地良い。5分弱の小品ながら彼の参加で更にこの曲の魅力が倍化したと云えよう。
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LIVE終盤。5曲目「空色のゼラニウム」もまた新曲。旧曲だけにあきたらずBANDとして創造に向かわんとするこうした姿勢は大好きだ。仕掛けやキメはフクザツながら一貫して爽やかで平易なメロディー。
JPOPにも通じる一般性、聴きやすさ。しかし後半はJAZZ-ROCK(クリムゾン21st schMAN)的展開もあり、油断のならない楽しさ。。。こうして聴くとキクラの音ってテーマパーク的、おもちゃ箱的な意外性とアミューズメントな感触があるね。。
勿論本格派なんだけど。
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オーラスはやはりキクラファン待望の「IBIS」。Enciphers & Deciphers、国分巧プロジェクトでも一貫して演奏され続けてきた大曲。やや陰鬱に感じるイントロから徐々に調が変わって、仄明るい色調に変化していく和音。そして力強くロックなリフが循環する中間部。魅力が一杯詰まったこの曲の素晴らしさに触れ嬉しい。

また加藤氏のギターが加わることで更に幅と深みが出たのではないだろうか。ギターソロも所謂 ”お約束的ロックギター” なんかではなくフリーでその時々の音に反応しての閃きを感じてすごくいいと思った。

圧倒的なプレイの連続の末にFin.聴き足りずアンコールを求める拍手がいつまでも鳴りやまない。。。だが今日はココマデ、、新生キクラ。

次回のLIVEは10/2@シルエレ。それが早くも待ちきれないのだ。。
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国分巧‐Bass 鈴木和美‐Flute 野口雅彦‐Drums 加藤裕幸‐Guitar

【SETLIST】
01 The Ruin
02 Frozen Wave~凍てつく波~
03 Puppets~人形と道化師~(新曲)
04 Doors~5つの扉~
05 空色のゼラニウム(新曲)
06 IBIS

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by cichla | 2016-07-19 20:23 | News
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